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福岡の中2自殺、同級生3人を集団暴行で書類送検
読売新聞 福岡県筑前町の三輪中2年の森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が昨年、いじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、同級生5人(いずれも14歳)が自殺当日、校舎内のトイレで森君のズボンを無理やり脱がそうとした行為が「暴行に該当する」と判断し、このうち当時14歳だった3人を暴力行為処罰法違反(集団暴行)容疑で福岡地検に書類送検した。 13歳だった2人も同じ非行事実で久留米児童相談所に通告した。 調べによると、5人は昨年10月11日、6時間目の授業が終わった午後4時15分ごろ、自殺をほのめかす森君を羽交い締めにして、集団でズボンのホックや学生服のボタンを無理やり外すなどした疑い。5人は「ふざけただけで、いじめたつもりはなかった」と話しているという。 同町教委の調査委員会は昨年12月、不特定の同級生らが森君を「死ね」「うそつき」などと長期間にわたって冷やかしたり、からかったりしたことをいじめと認定し、自殺の最大原因の一つと判断。トイレでの行為については「相当な精神的な苦痛になった」と指摘していた。 県警は森君を追い詰めたとされる行為を捜査。言葉によるいじめは「証拠がなく立証が困難」とし、トイレの行為についてだけ「嫌がる相手を無理やり押さえつけた。いたずらの限度を超え、法に抵触する」として立件した。 ただ、県警は「トイレでの行為は自殺の直接原因とは言えない。5人はいじめの中心グループではなく、深く反省しているので処罰は求めない」と説明。書類送検などの理由について「少年法の理念に基づいた健全育成のため。5人が立ち直るには、家裁や児童相談所などの専門機関で適切な措置を受けることが望ましいと判断した」とした。 5人のうち、当時14歳の3人は地検から家庭裁判所に送致され、家裁が審理の上、審判を開くかどうかを決める。刑事責任が問えない当時13歳の2人については、児童相談所が処遇を決める。最終的には、通常の生活を送らせながら、更生を促す措置が取られるとみられる。 ◆県警、異例の説明◆ 県警少年課は送検後、記者会見して、経緯などを説明した。少年の書類送検で説明会を開くのは異例で社会的な関心が高いことを考慮したという。同課の橋本元・次席は「立証できたのはトイレの事件だったが、5人だけに問題があるのではない。5人は深く傷つき反省している」と述べた。 自殺後に森君の実名や写真を公表し、いじめ根絶を訴えてきた母親の美加さん(36)は、県警の措置について「コメントできない」とだけ話した。 1996年、旧福岡県城島町(現久留米市)の中学3年だった四男(当時15歳)をいじめ自殺で亡くした大分県佐伯市の大沢秀明さん(62)は「警察が厳しい姿勢を見せたのは良いこと。しかし、いじめた生徒への指導は本来、学校の役割で、教育現場の意識が変わらないといじめは防止できない」と話した。 (2007年2月19日13時49分 読売新聞) 福岡県警が3生徒を書類送検 自殺の中2をいじめた疑い
朝日新聞 昨年10月に自宅で自殺した福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の森啓祐君(当時13)に対し、集団でズボンを下ろそうとするなどの「いじめ」をしていたとして、県警は19日、同じ学年の男子生徒3人を暴力行為等処罰法違反(共同暴行)の疑いで書類送検し、2人を同法違反の非行事実で児童相談所に通告した。5人とも自分たちがした行為を認め、反省しているという。 調べでは、5人は昨年10月11日午後4時15分ごろ、校内の男子トイレで、森君を羽交い締めにするなどして押さえつけ、ズボンの留め金具を無理やり外して脱がそうとした疑い。5人はたまたま森君とトイレで一緒になったという。 森君は同日夜、自宅の倉庫の梁(はり)にビニールひもをつるし、首をつって自殺。「いじめられて、もういきていけない」「いじめが原因です。さようなら」などとつづった遺書4通を残していた。 県警は、自殺という結果の重大性を勘案し、同学年の生徒や教員らから事情聴取するなどして捜査を進めたところ、ズボンを脱がそうとした行為のほか、森君に対する言葉の「からかい」や「冷やかし」が日常化していたことも判明した。 県警は、ズボンを脱がそうとした行為について「自殺の直接の原因とは断定できなかった」としながらも、集団で体を押さえつけてズボンを脱がせようとした行為そのものが悪質だと判断。刑法と少年法に基づき、事件当時14歳以上の生徒は書類送検し、13歳以下の生徒は児童相談所へ通告することを決めた。処分理由について県警は「少年の健全育成」を強調し、「処罰を求めているものではない」とする異例の文書も発表した。 橋本元・県警少年課次席は「少年処遇の専門機関である家裁や児童相談所による適切な措置を受けることが、望ましいと考えた」と話している。 福岡中2自殺:ズボン脱がそうとした同級生3人を書類送検
毎日新聞 会見する合谷智校長(右)と中原敏隆教育長=福岡県筑前町で19日午前11時6分、高橋咲子撮影 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、トイレで森君を取り囲んでズボンを脱がそうとした同級生5人のうち、当時14歳の3人を暴力行為法違反(共同暴行)容疑で福岡地検に書類送検した。刑法と少年法の規定で刑事責任を問えない当時13歳の2人は、同じ非行事実で久留米児童相談所に通告した。県警は「偶発的に起きた事件」としている。また、自殺との因果関係は断定しなかった。 調べでは、5人は昨年10月11日、6時間目終了後の午後4時15分ごろ、森君を男子トイレで取り囲み、押さえつけてズボンを下ろそうとして、学生服のボタンを外したり、ベルトの留金具を外すなどした疑い。森君が抵抗したため途中でやめた。森君は帰宅後「いじめられてもういきていけない」と記した遺書を残し、自宅で自殺した。 森君に対しては多くの同級生が日常的に「ひやかし」や「からかい」などのいじめをしていたとされる。県警はこれらを精査する中で「いたずら」の限度を超えた明確な行為に対象を絞った。一方で、「5人はいじめの中心メンバーではない」とも指摘した。【石川淳一、高橋咲子】 ◇危機意識乏しい学校に対し警鐘 福岡県筑前町のいじめ自殺問題で、県警は森啓祐君の自殺直前にトイレで5人の同級生がズボンを脱がそうとした行為を「暴行」と判断した。自殺との因果関係の有無には踏み込まなかったものの、「いじめを許さない」という厳しい姿勢を示した。同級生だけでなく危機意識に乏しく、問題を放置した学校に警鐘を鳴らしたといえる。 森君が日常的に受けていたいじめに、恐喝や殴るけるといった行為は確認されていないものの、多くの生徒が「ひやかし」や「からかい」にかかわっていたとされる。しかし、すべてが違法性を問えるような行為とは言えず、書類送検や児童相談所通告となった生徒は5人にとどまった。 問題の本質は「長期間にわたるいじめをなぜ防げなかったのか」であり、学校現場の危機意識の乏しさだ。町の調査委員会の報告は、約7割の同級生が森君に対するからかいを見ていたにもかかわらず、学校の対応について「いじめについてなんらの把握もしていなかった」「対策を怠っていたことは明らかだ」と批判している。 いじめ問題の著書がある神奈川県のNPO法人理事、武田さち子さん(48)は「日常的な無視や心ない言葉が『暴力』となって被害者を苦しめるいじめが多い。だが、刑事事件につながるような証拠にはなりにくい。防ぐには、学校や家庭で『やってはいけない』と教え続けることだ」と訴える。 書類送検に県警幹部は「死を無駄にしないために『いじめはいけない』というメッセージを込めた」と語った。二度と悲劇を生まないよう、学校、家庭、地域が日常の営みの中でメッセージを子どもたちにどう伝え続けていけるかが問われる。【高橋咲子】 毎日新聞 2007年2月19日 11時27分 (最終更新時間 2月19日 13時22分) 福岡いじめ:最終報告で自殺の「最大の原因の一つ」と結論
毎日新聞 いじめ自殺問題の最終報告書を両親に手渡すために少年宅を訪れた柿原紀也・筑前町教育委員会委員長(右)ら=福岡県筑前町で28日午後8時、山下恭二写す 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、町教委の調査委員会は28日、最終報告をまとめ、公表した。男子生徒が受けた行為を「いじめ」と認定し、自殺との因果関係について「最も大きな原因の一つは長期にわたるいじめの蓄積と推測される」と結論付けた。中間報告では「いじめに類する行為」との表現にとどまっていた。 最終報告は「自殺に至った精神的苦痛の最も大きな原因は、長期にわたる『からかい』や『冷やかし』などの蓄積によるものと推測され『いじめ』に相当するものだった」と認定。自殺当日にトイレでズボンを脱がされそうになった出来事について「ふざけ合いのように見えるが、生徒にとって相当な精神的苦痛だった」と指摘した。男子生徒の精神的苦痛を「孤独感を伴った非常に大きなもの」とし、自殺原因と判断した。 いじめにかかわった生徒について「『死』を軽くとらえていたとも考えられ『いじめ』が反社会的行為であることを指導する必要がある」と言及した。 一方、1年時の学級担任に不適切な言動があったことは認めたが、自殺の直接的な要因だった可能性は否定した。教職員や校長らが生徒の異変に気付かず、必要ないじめ対策も講じていなかった点を挙げ「深刻さを把握せず、漫然と校務運営しており、校長や教頭の責任は重い」と批判。「子供たち自身の力を育て、コミュニケーション能力を高める指導が必要」と提言した。【いじめ問題取材班】 毎日新聞 2006年12月28日 20時39分 (最終更新時間 12月29日 2時55分) 福岡の中2自殺、いじめと因果関係…調査委が報告書
読売新聞 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒が自殺した問題で、同町教委の調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は28日、いじめ行為と自殺との因果関係をある程度認めた内容の最終報告書を、同町教育委員長に提出した。 調査委は、同級生らによる男子生徒への長期間のからかいや冷やかし行為を「いじめ」と認定。「こうした行為が、自殺にまで至った最大の原因の一つと推測される」と判断した。 いじめに気付かず対策を講じてなかった2年時の担任教師や学校、町教委についても「努力が足りない」「責任は重い」などと指摘した。 しかし、中間報告で、男子生徒への「軽率な言動」を指摘された1年時の担任の言動については「自殺の直接的な要因と考えることに無理がある」と結論づけた。 この問題では、三輪中2年の男子生徒が10月11日、「いじめられて、もういきていけない」などの遺書を残して自宅倉庫で自殺。学校側は当初、同級生がいじめを行っていたことや、元担任が、自身の不適切な言動が自殺につながったと一時認めていたが、後に撤回、このため、生徒の両親が反発していた。 (2006年12月28日21時33分 読売新聞) 中2自殺、福岡法務局が調査開始 「人権侵犯の疑い」
朝日新聞 福岡県筑前町の町立三輪中学2年の男子生徒(当時13)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡法務局は「生徒へのいじめは人権侵犯の疑いがある」として調査を始めた。同中学の関係者に聞き取り調査などをし、人権侵犯の事実が確認できれば指導を行うことにしている。 福岡法務局人権擁護部によると、調査は被害者の救済を目的に、管内で人権侵犯のおそれがある問題が起こった時に行う。同町教育委員会の調査委員会が12日にまとめた中間報告は、自殺した生徒が複数の生徒からいじめに類する行為を受けていたとする内容で、同中がいじめ問題について意識が低く発見の努力を怠っていたとも指摘。このため同法務局は、学校の対応に問題がなかったか調査することにしたとみられる。 調査の結果、人権侵犯の事実が認められれば、文書や口頭で、学校に被害救済の対応をするよう要請したり、教員に反省を促すための指導をしたりするという。 福岡の中2自殺「いじめも要因」、町教委が中間報告
読売新聞 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、同町教委の調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は12日、「同級生の男子生徒に対するいじめに類する行為が(自殺の)一つの要因になった可能性は否定出来ない」とする中間報告をまとめ、同町教育委員長に提出した。 報告書はA4判6ページ。男子生徒に対する同級生の言動について、1年生の時から「うざい」「きもい」などの言葉が投げかけられていたことなどで、「(男子生徒が)相当な負担感と精神的な苦痛を受けていた」と認定した。 1年の担任教諭が、同級生の前で母親からの相談内容を暴露したり男子生徒を「偽善者」と呼んだりした点は「教師として軽率」とし、「同級生のいじめにつながる要因になった可能性がある」としたが、「自殺の直接の要因と判断することは難しい」とした。 調査委は再発防止策の提言などを含めた最終報告書を年内にも提出する方針。 (2006年12月12日22時43分 読売新聞) 「入学時からいじめ」 福岡中2自殺、町教委が調査報告
朝日新聞 福岡県筑前町の町立三輪中学2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会の調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は12日、生徒が、入学当初から自殺直前まで複数の生徒から「いじめに類する行為」を受けていたとする中間報告をまとめた。こうした行為をきっかけに、死へ追い込まれていった可能性を指摘する一方、1年の時の担任の不適切な言動が自殺のきっかけとの見方はとらなかった。 中間報告によると、亡くなった生徒は入学当初から断続的に、複数の生徒から「うざい」「死ね」「うそつき」など「揶揄(やゆ)に相当する言葉」を投げかけられ、複数のあだ名をつけられていた。 これによって、精神的な苦痛を受けていたと推測されるが、笑って受け流したり、何度も「死ぬ」と繰り返したりしていたため、「多くの生徒は『冗談』としかとらえていなかった」という。 福岡の中2死亡、「いじめ自殺の可能性」調査委報告へ
読売新聞 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が今年10月に自殺した問題で、同町の調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は、同級生からのいじめが自殺につながった可能性を認める方針を固め、12日にまとめる中間報告に盛り込む。 学校側はいじめと自殺の関係について、「ほかの要因の有無を含め、丁寧に調べたい」などとして慎重な姿勢を続けており、いじめを把握出来なかった学校側の責任が改めて問われることになりそうだ。 調査委はこれまで、同校の教職員や遺族への聞き取り調査を行ったほか、生徒らにアンケートを実施。その結果、男子生徒を不名誉なあだ名で呼ぶなどのからかい行為が繰り返されたり、教師の不適切発言があったことなどが判明した。教師らの言動を巡っては、12日の会合で再度、委員の意見を聞くことにしている。 調査委は、再発防止策の提言を盛り込んだ最終報告書を年内にも提出する方針。 男子生徒は10月11日、「いじめられて、もういきていけない」などと記した遺書を残して自宅の倉庫で首つり自殺した。校長は同月15日、遺族に対し、元担任の不適切な言動が自殺につながったことを認めたが、翌日に発言を撤回した。 (2006年12月11日14時39分 読売新聞) 自殺後もいじめ、別の生徒標的に続く 福岡の中学校
朝日新聞 いじめを受けていたとの遺書を残して自殺した中学2年の男子生徒(13)が通っていた福岡県筑前町立三輪中学校で、生徒に「死ね」などと言ういじめを繰り返していた同学年の男子グループが生徒の自殺後、別の複数の男子生徒に対して言葉によるいじめをしていたことがわかった。 関係者によると、グループは生徒の自殺前から別の生徒をばかにするような発言をしていたが、自殺後も繰り返し、別の生徒についても存在を疎んじるような発言をしたという。これを知った関係者が同校に通報。現在は、いじめは止まっているという。 一方、自民党の調査団が2日、県教委と町教委、遺族から聞き取り調査をした。鳩山邦夫議員は「いろいろ問題のある出来事が起きながら、学校全体の問題、教育委員会の問題にならなかったのが問題だ」と話した。 参院文教科学委員会理事で同党の大仁田厚議員もこの日、町教委を訪問。調査委員会の早急な設置や、委員に遺族など保護者代表を加えることを求める要望書を、遺族と連名で提出した。大仁田議員は町役場で会見し「学校をあげて調査していると説明されたが、第三者機関を入れないと真実は出てこない」と話した。 福岡いじめ自殺:事件後も別の生徒に繰り返す 同グループ
毎日新聞 中2男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中で、この男子生徒をいじめていたとされるグループが事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたことが分かった。学校側は遺族側に「再発防止を目指す」と繰り返しているが、いじめ対策が進まない現状が浮き彫りになった。 複数の関係者によると、新たないじめを受けているのは自殺した男子生徒と同じ学年の別の男子生徒。暴力的な行為はないものの、言葉によるいじめだったという。 男子生徒の自殺後、間もなくいじめグループが別の男子生徒を対象にしたいじめを始め、見かねた他の同級生が保護者に相談し、保護者が学校側に通報した。学校側はこの保護者に「実際に新たないじめがあるかどうか調査中」と説明しているという。 同級生の保護者によると「いじめのやり方は亡くなった男子生徒と全く同じと聞いている。学校は一体何をしているのか」と憤っている。 自殺した男子生徒は自殺直前に7人の生徒からいじめを受けていたことが判明している。同中にはこの7人を含む多人数のいじめグループがあり、新たないじめもこのグループの生徒が繰り返しているという。 男子生徒は死の直前まで「消えろ」など言葉によるいじめを繰り返し受け「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」などと記した遺書を残し、先月11日に自殺した。自殺した男子生徒の父親(40)は「また息子と同じようないじめが起きているとすれば許せない。つらい思いをするのは私たちで十分だ」と話している。【船木敬太、高橋咲子】 毎日新聞 2006年11月3日 3時00分 自殺中2の同級生「先生がからかったので…」と両親に
読売新聞 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同級生が「先生がからかっていたので、自分たちもしていいと思った」などと、遺族に告白していることが分かった。 男子生徒の両親が22日、自宅で記者会見して明らかにした。 両親によると、焼香に訪れた複数の同級生の男子が、男子生徒が1年生だった時の担任教諭の言動をまねて、いじめたことを認めた。同級生たちは「悪いことを言ってしまった」と涙をためて謝ったという。 両親は「生徒たちは勇気を出して謝罪に来てくれるのに、学校側は事が収まってくれれば良いという姿勢。しっかり問題に向き合い、説明責任を果たしてもらいたい」と指摘。町教委が設置する調査委員会についても「遺族が参加できるようにしてほしい」と訴えた。 また、両親は「町や学校を騒がせ、迷惑をかけて申し訳ない」とした上で、「息子を死に追い込んだのは長期間にわたるいじめだった。これ以上、犠牲者を出さないためにも、全国でいじめ問題を考えるきっかけにしてもらいたい」と話した。 (2006年10月22日20時47分 読売新聞) 福岡いじめ自殺:校長ら遺族に調査報告書渡す
毎日新聞 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で19日夜、合谷(ごうや)智校長や町教委職員ら4人が遺族の自宅を訪れ、調査報告書を手渡した。報告書は文部科学省がこの日、全国の教育委員会担当者を集めた会議で配布した資料。自殺から1週間以上が過ぎても具体的な説明や対話を拒む学校側の対応に、遺族は怒りと不信感を募らせた。 「毎日線香をあげに来る約束を守っていたから、校長は変わろうとしているのだと信じていた。不満でいっぱいだ」。父親(40)は19日夜、厳しい表情で話した。 遺族によると、数日前、話し合いを求める遺族に、合谷校長らは「こちらから連絡する」と答えていた。ところが、遺族宅を訪れた4人は線香をあげると、3枚の調査報告書を父親に渡し「文科省が作った内容です。それではこれで失礼します」と、帰ろうとした。「なぜこれだけで帰るんですか」と母親が玄関で両手を広げて引き留めて説明を求めても、4人は黙ったまま。結局、何も言わず家を出た。その間わずか5分だった。 「『第2の息子』をつくらないために、今後の学校の対策など建設的な話がしたいと頼んできた。それなのに、この対応。学校は解明しようとしていないように見える」。父親は、憤りと悲しみの交じった表情で話した。【結城かほる】 毎日新聞 2006年10月20日 10時39分 福岡いじめ自殺:元担任が体調崩し、入院
毎日新聞 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の1年時の担任(47)=現・学年主任=が体調を崩し、入院していることが18日、分かった。主任は、男子生徒が1年時、男子生徒に関して母親が相談したことを他の生徒に暴露。さらに、男子生徒を「うそつき」と呼ぶなどの言動を繰り返していたが、その後、体調を崩していた。 毎日新聞 2006年10月18日 12時24分 (最終更新時間 10月18日 12時40分) 机に「バカ」、「目障り」と暴言も 福岡いじめ自殺
朝日新聞 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、ほかの生徒が、亡くなった生徒の机の上に「バカ」と落書きしていたことが17日、わかった。また、生徒は「おまえは目障りだから向こうに行け」などと、言葉によるいじめを受けていたという。 生徒の祖父が同日、報道陣に明らかにした。祖父は、「『うざい』とか『きもい』とか、『お前は目障りだから向こうに行け』だとか、そんなことを言われていた。机にバカと書かれたりもしている」と話した。バカと書かれた時期ははっきりしないとしながら、自殺のあとだった可能性があるとして「普通なら花一輪置くじゃないか。情けない」と語った。 祖父によると、亡くなった生徒は言葉のいじめを受けていることを友人に打ち明け、メールでのやり取りもしていた。 友人は親や教諭に相談するよう勧めたが、生徒は「親が心配するから、自分でどうにかするから、心配せんでいい」と話し、他言しないように伝えていた。生徒は、両親にはこうした内容を伝えていなかった。 友人は、口止めされていたためいじめの事実を明かさないでいたが、自殺が起きたあと、友人の親がただしたのに対し、語り始めた。 福岡いじめ自殺:全校生徒の1割「経験ある」 校長が謝罪
毎日新聞 記者会見する合谷智・三輪中学校長=福岡県筑前町で16日午後3時54分、西本勝写す 「いじめが原因です。さようなら」との遺書を残して福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した事件で、同校は16日、過去に別のいじめがありながら、町の教育委員会には報告していなかったことを明らかにした。また急きょ行ったアンケートで、全校生徒の1割がいじめの経験があると答えていることも発表。後手に回る学校の対応、自殺原因と教師の関係の説明も二転三転する中、文部科学省は調査に乗り出すことを決めた。 16日午後の記者会見で合谷智校長は「(校長に就任した)04年4月以降、今回の事案とは無関係だが4〜5件のいじめがあった」と告白した。町教委にいじめの報告をしなかったが、「いずれも長期にわたらなかった」「自殺した男子生徒のいじめは分からなかった」などと釈明した。 同校では男子生徒の自殺翌日から全生徒425人を対象に記名アンケートを実施。ここで生徒たちがいじめの実態を次々に告白しているという。 男子生徒にいじめ発言を繰り返したとされる学年主任(47)については合谷校長は「父親は学年主任が長期的に(いじめ発言が)続いたと訴えているが、私は短期間に集中し、例えば1年生の1学期にあったと考えている」と、いじめ発言期間が限定的なものだったと強調。「いじめを否定しないが、誘因と考えている。裏付けられるデータが上がっていない」と語り、自殺の直接の引き金になったとの見方を否定した。その上で処遇に触れ「今は話を聞ける状態ではないので、今後の推移をみて判断したい」と述べた。 これに先立ち三輪中は同日午前、緊急の全校集会を開いた。合谷校長は「本当に申し訳ない」と全生徒に謝罪。「先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使った。全力で君たちの信号をキャッチする」と話し、信頼回復に全力を尽くす考えを強調した。 三輪中や町教委には数百件を超える電話やメールによる批判が殺到している。生徒の間では「先生が(いじめ発言をしたのが)原因なら、学校はきちんと調べるべきだ」「学校からいじめをなくしてほしい」などの声が上がっている。 ◇「学校は自殺との因果関係なかなか認めない」 98年に長女をいじめ自殺で亡くした小森美登里さん(49)=横浜市港南区=は、今回の事件に触れ「教育委員会や学校は謝罪していじめがあったことを認めても、自殺との因果関係はなかなか認めない」と話す。 小森さんは現在、いじめのない優しい社会を目指すNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)の理事で、講演活動などのために各地の学校に出向いている。 一般論としながら「いじめなどの問題が多いと学校の管理職らの格下げなどの処分となり、保身のために事実を言いにくくなる」と指摘。また、学校現場の教師たちのしがらみが、「いじめの対応が遅れる一因となっている」と分析する。 同NPOが03〜06年に、中学校23校8997人を対象に行ったアンケートでは、4人に1人がいじめられた経験を持つと回答した。小森さんは「子どもの実感と教師の目に違いがある」という。 また、いじめの数を減らすために目標数値を設定する自治体もあり、「目標値内に収めようと(いじめを)隠す原因になる」と疑問を投げかける。「数が多いことを恐れず、国や自治体は一度、実態を把握して解決に動いてほしい」と訴える。小森さんによると、長女の死亡原因は「いじめ」とされていないと学校側に説明されたという。 いじめを解決する方法の一つとして、「大人は子どもと一緒に、心と命の問題について考えていかないといけない。話を聞けば子どもは答えをしっかり教えてくれる」と話した。【吉永磨美】 ◇教諭のいじめ関与、全国で 「葬式ごっこ」や差別発言、暴力、体罰……。教諭が生徒へのいじめに関与した事例はこれまでも全国で起きている。 86年2月に「このままじゃ『生きジゴク』になっちゃうよ」との遺書を残して自殺した東京都中野区立中野富士見中2年、鹿川裕史君(当時13歳)のケースでは、教諭4人が同級生とともに色紙に追悼の言葉を寄せ書きするなどの「葬式ごっこ」を行っていた。 91年6月には福岡市の市立中学校でも、尿検査で再検診となった3年生の男子生徒に対し、担任の男性教諭が中心となって同級生に「追悼の言葉」を言わせるなどした。 また、福岡市の市立小学校の男性教諭が、担任の4年生男児の曽祖父が米国人と知って、男児に「血が汚れている」などの差別発言や体罰などを繰り返し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症させたとして、男児と両親が、教諭と市を相手取って総額約5800万円の損害賠償を求めて提訴。福岡地裁が今年7月、体罰と差別的発言があったと認定し、市に220万円の支払いを命じた。しかし、PTSDは否定したため、男児側が控訴している。 ほかにも、横浜市の市立中学校で05年、男性教諭が3年生の男子生徒の鼻にチョークを押し込もうとするなどの「いじめ」を繰り返し、頭を柱にぶつけて軽傷を負わせた。02年には東京都武蔵村山市の都立養護学校の高校2年の男子生徒が、授業中に担任の男性教諭からワインを唇に塗られたり、遺影と誤解するような黒縁立ての写真を贈られている。【佐藤敬一】 毎日新聞 2006年10月16日 20時49分 (最終更新時間 10月16日 22時14分) ほかの生徒ともトラブル いじめ誘発の男性教諭
西日本新聞 (写真) 記者会見する三輪中学校の合谷智校長=16日午後、福岡県筑前町役場 (写真) 話し合いの途中、いったん遺族宅を出る三輪中学校の合谷智校長(右)=16日夜、福岡県筑前町 福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同校の合谷智校長は16日午後、再度記者会見し、男子生徒へのいじめを誘発する言動をした1年生時の担任で2年生の学年主任を務める男性教諭(47)が、別の生徒との間にも1、2件のトラブルがあったことを明らかにした。 詳しい内容については「まだ調査中」と述べるにとどまった。 教諭はイチゴの品種に例えて生徒を序列化したり、女子生徒に「太っているので豚」などと言ったことが分かっている。 また合谷校長は、自殺した男子生徒以外にも卒業生を含め同校内で「7、8件の生徒間のいじめがあったことを確認している」と話した。今回、男子生徒が自殺した直後のアンケートでも全校生徒の約1割が「いじめられたことがある」と回答したという。 同校はこの日午前中、教師への要望や不満などについて生徒に無記名アンケートを依頼したが、具体的な回答が得られなかったとして、近く再度アンケートをする。 2006年10月16日22時08分 福岡いじめ自殺:「本当に申し訳ない」全校集会で学校側
毎日新聞 唇を噛み締めて自殺した生徒の家を出る合谷智・三輪中校長=福岡県筑前町で16日午前3時半、木葉健二写す 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で16日朝、同中で緊急の全校集会が開かれ、合谷校長は「本当に申し訳ないと思います」などと生徒たちに謝罪した。 佐藤勝彦教頭によると、集会では自殺した男子生徒に黙とうをささげた後、合谷校長が生徒に「男子生徒を忘れてはいけない。(先生が)身体的、精神的なプレッシャーを与えていたかもしれない。先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使ってしまった。ごめんなさい。全力で君たちの信号をキャッチする」と謝罪したという。 また、集会では「マスコミなどで言われている三輪中じゃないということを知っている。力を合わせて頑張っていきたいと思う」とし、最後は「頑張っていきましょう」と繰り返して訴えた。【船木敬太】 毎日新聞 2006年10月16日 12時21分 (最終更新時間 10月16日 12時45分) 福岡いじめ自殺:教諭発言、一転因果関係認めず 校長会見
毎日新聞 苦渋の表情で記者会見する合谷智・三輪中校長(左)と中原敏隆・筑前町教育長=福岡県筑前町のコスモスプラザで16日午前0時26分、木葉健二写す 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長が16日未明、記者会見し、男子生徒の1年時の担任教諭で、現在2年の学年主任(47)が、男子生徒に対するいじめ発言を繰り返し、それが発端になって生徒たちによるいじめが広がったことを認める一方、教諭の発言と自殺との直接の因果関係については「認められないと思う」と述べた。 合谷校長は15日朝、自殺した男子生徒の家に赴き、遺族に対して「教諭のいじめ発言は自殺に結びついている」と説明していた。だが、16日未明の記者会見で、合谷校長は「遺族への説明時には冷静さを欠いてしまい、『因果関係がある』と説明してしまった。もう一度考え直すと情報が少なく、より多くの情報を集めて分析してみないと因果関係については分からない」と述べた。学年主任は15日、体調を崩したという。【倉岡一樹】 ◇全生徒対象にアンケで「調べ直す」…生徒宅訪問の校長 合谷校長は16日午前1時半すぎに教頭とともに自殺した男子生徒宅を訪問、両親と2時間近くにわたって面会した。父親によると、校長は全生徒を対象に教諭らによるいじめについてのアンケートを16日に無記名で実施することを伝え、「もう一度最初から調べ直します」と答えたという。 校長らは面会後、報道陣の質問に一切答えず、無言で車に乗り込んだ。 自宅玄関で取材に応じた父親は「(1年時の)担任が引き金となってその後の(生徒たちによる)いじめが続いたという説明を受けた。でも、私たちが思っているのはそうじゃない。(担任のいじめは生徒が)2年になってからも日常的に続いていた。納得できない」と語気を強めた。 毎日新聞 2006年10月16日 10時32分 (最終更新時間 10月16日 10時59分) 担任が言葉でいじめ 級友前に「偽善者」
西日本新聞 記者会見する三輪中学校の合谷智校長(左)と福岡県筑前町の中原敏隆教育長=16日午前0時31分、同町役場 福岡県筑前町で、町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、学校側は15日、「1年生時の担任に言葉によるいじめがあった」として、生徒の両親に謝罪した。この日、いじめの有無などに関する調査の経過報告で学校幹部らが生徒宅を訪れた際、校長や当時担任で現在は学年主任の教諭(47)が、両親の追及に答える形で認めた。 同校の合谷智校長は16日未明、町役場で記者会見し「担任教諭の言動がいじめであるという認識に立ち、自殺との因果関係を調べる」と述べた。校長によると、教諭は自殺した生徒に「君は偽善者にもなれない偽善者だ」と級友の前でののしった。別の女子生徒には授業中に「おまえは太っているから豚だね」と言ったこともあるという。 両親は「教師が率先していじめていたとすれば、絶対に許すことができない。すべての真実が知りたい」と、学校側にさらなる調査と報告を求めた。教諭は両親に「一生をかけて償います」とわびた。 父親(40)によると、1年生の時に男子生徒が自宅で見ていたインターネットの内容を両親が担任に相談したところ、担任は後日、相談内容を同級生に暴露し、クラスで男子生徒に不本意なあだ名が付けられた。担任は男子生徒を「うそつき」とからかったりもした。 また担任は、学業成績をイチゴの品種に例え「(高価な)あまおう」「とよのか」「ジャムにもならない」「出荷できない」などとランク分けして生徒を呼んでいた。男子生徒は成績上位で「あまおう」と呼ばれたが、父親は「親としては、こうした教師の格差意識が、いじめを助長したと受け止めている」という。 担任は一連の言動を認めた際、自らの行為の結果、男子生徒と級友の関係がぎこちなくなっていったことを「自覚していた」と話した。 男子生徒は4種類の遺書を残し、「もういきていけない」「さようなら」などのほか「お金はすべて学校に寄付します」「貯金は学級にあげます」などの記述があることから、父親は「他の生徒から金銭を要求されるようないじめも受けていたのではないか。学校は全部を明らかにしてほしい」と話している。 2006年10月16日08時27分 いじめ、教師の言動影響「自殺の誘因」 福岡の中2自殺
朝日新聞 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)が、いじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、1年生の時の担任教諭が生徒に対し、不適切な言動を繰り返していたことがわかった。生徒の両親が「教諭からいじめを受けていたのではないか」とただし、町教委や学校側が15日、認めた。校長は同夜、記者会見し、教諭の言動について「自殺の誘因になったと思うが、主因かどうかはわからない」との見方を示した。 生徒の両親は、14、15両日、自宅を訪れた三輪中学校の合谷智校長やこの教諭らとの話し合いを記者団に公開。この中で、両親は同級生らから聞いたという教諭の過去の言動を示しながら、事実かどうか問いつめた。 両親によると、1年生の1学期に、生徒がインターネットのサイトを繰り返し見ていると母親が教諭に相談。その後、その相談内容が同級生らに漏れ、それにちなんだあだ名がつけられた。生徒はあだ名で呼ばれるようになったことを嫌がり、「学校に行きたくない」と訴えるようになったという。両親は、相談内容を教諭が漏らしたと指摘した。 また、教諭は友人が落とした文具を拾ってあげた生徒を「偽善者にもなれない偽善者」と呼んだという。生徒が2年に進級する際に担任が代わったが、新たな担任に対し、「この子はうそをつく子だ」と申し送りをしたとしている。 ほかの生徒に対しても、漢字を書かせる際に、太った生徒には「『豚』が似合う」と言ったり、忘れ物をした生徒を教室にある花瓶でたたいたりといった行為があったのではないかと問いつめた。 これに対し、教諭は相談内容を漏らしたことや「偽善者」という発言、「うそをつく子」という申し送りなどについて、「はい」などと答えて認めた。亡くなった生徒を集中的にいじめたのではないかと問いつめられたのに対しても、これを認め、その理由について「からかいやすいというのはありました」と説明した。教諭は話し合いの後、記者団に「一生かけて償います」と話した。 合谷校長は席上、「そのこと(教諭の発言)が自殺につながった。一番大きな引き金になった。子どもたちの一連のいじめも実際にはあったが、大本となった」と謝罪した。同夜の会見では「教諭の言動で、その子が周りから見られる人間像が作られた。そのことによっていじめが生まれ、自殺に至ったと考えている」と語った。 この問題では、自殺当日の11日、生徒が「死にたい」と漏らしたのに対し、同級生らが「本気なら下腹部を見せろ」などといい、ズボンを脱がせようとしたことなどがわかっている。 福岡いじめ自殺:発端は学年主任の「いじめ発言」繰り返し
毎日新聞 遺族宅を訪問して謝罪する学校関係者(手前)=福岡県筑前町で15日午前11時11分、川上敏文写す 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長、中原敏隆町教育長、学年主任らが15日、男子生徒宅を訪れ、両親と面会した。学校側は、男子生徒の1年時の担任教諭を務めた学年主任(47)がいじめ発言を繰り返し、それが発端となって他の生徒にまでいじめ行動が広がったことを認めた。 両親と学校側の面会は報道陣に公開された。両親らは、自殺直後に学校が全生徒から取ったアンケートと、両親が親しかった生徒2人に書いてもらったメモを基に「息子だけが1年の時からいじめられていた」「一部生徒がアンケートで学年主任によるいじめを記述している」と指摘した。 また、▽1年の時に生徒らをイチゴやジャムに例えてランク付けするなど人格無視の発言を繰り返した▽ケガをしているのに仮病よばわりやうそつき扱いした−−ことなどを、同級生2人から伝えられたことを明かし「間違いないか」とただした。学年主任は「(男子生徒が)からかいやすかったから」と、いじめ発言を繰り返していたことを認めた。 さらに、母親が男子生徒のインターネット利用について教諭に相談した内容を他の生徒たちに明かして、同級生らがこれに絡めたあだ名で呼ぶようになったいじめを誘発していたことも指摘した。母親によると、男子生徒はこの後「学校に行きたくない」と言うようになったという。 両親がこうした教諭の言動がいじめ助長につながったのではないかと迫ると、合谷校長は「そう思います」と答えた。 両親との面会の後、中原教育長は報道陣に対し「校長から今朝、(1年時の担任教諭の)発言内容を聞いた。教師によるいじめがあったと判断している」。学年主任は「一生かけて償います」とうつむきながら謝罪した。【川上敏文】 ◇保護者に説明会 三輪中では15日夜、全生徒の保護者を対象にした保護者会が体育館で開かれ、男子生徒が自殺した経緯など、これまでに判明したことを学校側が説明した。 学校側は報道陣をシャットアウトし、非公開の状態で保護者会を開催。会は約3時間半に及んだ。関係者によると、学校側が謝罪した後、スクールカウンセラーが子供たちへの接し方を保護者らに指導。学校側は「教師同士の連携を密にし、保護者とも連絡を取り合うようにし、小さなことも見逃さないようにしたい」と述べたという。 保護者からは学校の姿勢に対して批判の声が上がったが、中には「われわれ親も子供のさまざまなサインに気付いていない面があるかもしれない」と自己批判する保護者もいたという。 自殺した男子生徒と仲が良かったという生徒の母親は「1年ごとに担任は変わるし、担任はきちんと一人一人の生徒を見てくれていたのだろうか……。今、子供はとても傷ついている。学校は今わかっていることを説明してほしい」と不安そうな表情で語った。【米岡紘子】 毎日新聞 2006年10月15日 20時40分 (最終更新時間 10月16日 1時47分) 母の相談を教諭が暴露、いじめのきっかけ…中2自殺
読売新聞 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件で、学校側は15日、1年生の時の男性担任教諭が、男子生徒の母親から受けた相談内容を無断で同級生に暴露し、それが元で男子生徒がいじめられるようになったことを認めた。 この日、合谷智(ごうや・さとし)校長、この教諭らが、男子生徒宅を訪れ、こうした事実をおおむね認め、両親に謝罪した。 この直後、合谷校長は「教諭によるいじめと受け取られても仕方がない。これが自殺につながったと認識しており、申し訳ない」と、自殺との関係を認めるかのような発言をしたが、16日未明の記者会見では、「教諭の言動がいじめの誘因になったが、自殺と結びつけるのは危険。(私が)冷静さを欠いていた」と発言の一部を撤回した。 両親に謝罪した後、教諭は報道陣に対し「一生をかけて償っていきたい」と話していた。 男子生徒の両親や学校側によると、1年の1学期、男子生徒が早退を繰り返し、自宅でインターネットのサイトを閲覧していたため、母親が教諭に相談した。教諭は同級生の前で、その内容を明かしたうえで男子生徒に注意したことから、同級生に不名誉なあだ名を付けられ、このころから男子生徒は「学校へ行きたくない」「死にたい」と漏らすようになった。 (2006年10月16日1時46分 読売新聞) 福岡中2、自殺当日に何度も「死ぬ」…級友取り合わず
読売新聞 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒が、自殺した11日の1、3、5時限目の授業中や休み時間などに、級友らに何度も「死ぬ」と漏らし、級友と話しながら遺書を作っていたことがわかった。 同校の合谷智校長が14日明らかにした。級友らは「本気とは思わなかった」などとして取り合わず、担任教諭らに報告しなかった。 校長によると、授業中に男子生徒の言葉を聞いた教諭は、内容が分からないまま、「私語をやめろ」と注意した。6時限目の美術の授業中、男子生徒は隣席の男子生徒と話し合いながら、スケッチブックに遺書を書いた。「遺言」と書いたうえ、「いじめが原因」「いたって本気です。さようなら」などと記していた。 さらに放課後、校内のトイレで、7人の男子生徒に「死ぬんだ」と告げ、7人から「本気なら、下腹部を見せてみろ」と言われ、ズボンを下げられそうになった。合谷校長は「この行為はいじめに当たると考えている」としている。午後4時40分ごろ、学校を出た男子生徒は同8時ごろ、自宅の倉庫で首をつって死亡しているのが見つかった。 合谷校長は「多くのサインが出ていながら、教職員の誰もが気づけなかったことに、自責の念を感じる。担任教諭と生徒との信頼関係の強化に一層、力を入れたい」と話している。 (2006年10月14日23時47分 読売新聞) |
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