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ネットいじめ:北海道でも深刻化 今年の警察相談35件
毎日新聞 インターネットの掲示板や電子メールに悪口を書き込んで中傷する「ネットいじめ」が、道内の子供たちの間でも深刻化している。ネットいじめがきっかけで被害者が不登校になったり、刑事事件に発展するケースも。こうした掲示板などは生徒や卒業生が立ち上げ、管理しているものがほとんどのため、教師や保護者は発見しにくい。大人の目の届かないところで広がる新しい形のいじめ。対策はまだ緒に就いたばかりだ。【久野華代】 ■友人不信に 「書かれてるよ」。札幌市内の中学3年の女子生徒は2年生だった06年冬、友人に教えられた掲示板を見て目を見張った。自分の悪口だけでなく、自宅住所や電話番号まで公開されていたのだ。母親を通じて学校に相談、学校がプロバイダーに依頼して掲示板自体を削除した。 「なぜ悪口を書かれたのか」。心当たりはなく、悲しみよりも驚きが先だった。その後、書いたのは別のクラスの生徒だと分かったが、周囲の友人に対する不信感が募り、しばらく不登校になってしまった。 ■増える相談件数 道警に寄せられたインターネットに絡むいじめの相談件数は04年6件、05年47件、06年59件と増加。今年は8月末現在で既に35件に達している。 道警少年課によると、長崎県佐世保市で04年6月、ネットの掲示板への書き込みをめぐって小学6年生の女児が同級生を殺害する事件が起きて以降、子供とネットについて関心が高まり相談が急増したという。 道内では06年7月、中学3年の女子生徒2人が「うざい」「つぶすよ」などと書いた電子メールを同級生に何度も送りつけたとして、脅迫罪で書類送検された。2人はネット上で無料で取得できるメールアドレスを複数使い分け、差出人が分からないようにしていた。 また、今年9月には、札幌市内の高校1年の女子生徒がブログに悪口を書かれたと思い込み同級生に暴行したとして傷害容疑で逮捕。女子生徒は教室での態度について書き込まれたことに腹を立てたらしい。 ■携帯マナー教育必要 子供たちは主に、携帯電話を使ってインターネットに接続している。道警少年課はネット上のトラブルを未然に防ぐためには、まだ携帯電話の所持率が低い小学生からマナーを教える必要があるとして、10月から小学生向けの「インターネット安全教室」を始めた。同課は「子供の安全のために携帯を持たせる親が多いが、危険も多いことを知り、親子でルールを決めて使ってほしい」と訴える。 道警と道教委は7月、悪質な書き込みの削除依頼など具体的な対処方法をまとめた教員向けマニュアルを作成した。退職した教職員らが資金を出し合って運営し、子供や親から相談を受け付けている「北海道子どもセンター」(札幌市)の土井寿(ひさし)事務局長は「プロバイダーに削除を依頼するだけでなく、警察に被害届を出す際の証拠にするため記録として残してもらうよう訴える必要もある」と指摘する。 ある高校の携帯電話の掲示板。個人名を挙げ「キモい」などと悪口が書き込まれていた=10月3日午後8時ごろ、久野華代撮影 毎日新聞 2007年10月8日 2時12分 (最終更新時間 10月8日 3時06分) |
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